【日本心理臨床学会第45回大会】ふりかえり

心理学

MOMENTオンラインカウンセリングの金子です。

先週、8/28~8/30まで、心理臨床学会に参加してきました。

今回は発表者ではなく、「一参加者」として、3日間全通させていただきました。
*ちなみに、全通したのは学生時代も経験がなく、初の試みでした。

心理臨床学会は、「事例研究:臨床事例を通してこころの問題を理解する研究」と「理論・調査研究:データ分析を通してこころと行動の問題を検証する研究」の大きく2つのテーマにわかれ、各研究者が発表する学会です。

事例研究では、「反出生主義」をもつクライエントとの関わりなど、おそらく2~3年前にはテーマに挙がらなかった事例が扱われ、時流の変化の速さを実感しました。ほか多くの事例研究においても、最近のトレンドに沿った内容が散見され、こころの専門家として、やはり年に1回は参加することが大切だなと、感じられた次第です。

調査研究では、主に私の関心事である「発達障害」「メンタライジング」「アイデンティティ発達」「テクノロジー×メンタルヘルス」に関する内容を中心に見て回りました。特に興味深かったのは、「発達性相貌失認」という現象です。「物」それ自体は正しく認識し、把握できますが、なぜか「人の顔」が覚えられない、認識することが難しくなるという現象です。
*ちなみに、「我思う、故に我あり」という言葉で有名なルネ・デカルトは、人間が「物を認識すること」それ自体も不確かなものととらえていたようですね。

相談や支援の場では、そのような方を多く見かけてきましたが、「発達性相貌失認」という用語ははじめて知りました。この問題によってコミュニケーション上の問題が起こり、メンタルヘルス不調に発展し、会社を辞めてしまう場合もあります。「発達性相貌失認」については、研究者をはじめ、まだまだ世間にも知られておらず、今後検証の余地が多いものと感じました。

学会を通じて、大学院時代の友人との再会、研究者や発表者の方との新たな出会いがありました。人とのご縁を大切にしたいと思う、今日この頃です。来年もまた参加したいと思います。


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